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【中編】ECサイトの店長が「工場」で仕事をする事になった話〜工場で仕事する事の「現場のリアル」とギャップ〜

【中編】ECサイトの店長が「工場」で仕事をする事になった話〜工場で仕事する事の「現場のリアル」とギャップ〜

こんにちは!!
最近多くの友人から「ちいかわ」を薦められ、ようやく鑑賞にいきました、まさです。
友人の評価通り、大人が鑑賞しても色々考えさせられる作品だったなと思いました!!
鑑賞した方と感想を話し合えたらなと思う今日この頃です。

さて、前回は「なぜECサイトの店長が製造工場で勤務する事になったのか」
という異例の抜擢の裏側をお話しさせていただきました。

今回は実際に勤務してみて感じた「現場のリアル」と「ギャップ」についてお話しさせていただけたらと思います。

では早速、よろしくお願いいたします!

Index目次

前編はこちら🔽

1.異動先「植田工場(通称:ファースト)」とは?

植田工場(通称:ファースト外観)

ここで私が異動となった植田工場について少しご紹介します。
現在、私は「植田第三工場(通称:サード)」に勤務しておりますが、当時、こちらの工場は完成していなかったため、植田工場(通称:ファースト)でした。
(※植田第三工場のお話しは後編で書かせていただきます。)

ここでは主に「缶バッジの達人」で受注した全国のお客様からご注文、およびセールス社員が受注したご注文を印刷~梱包・出荷まで一括で行っている当社の缶バッジの事業を支えるものづくりの拠点です。

ECサイトの画面越しで展開されている商品が、実際に作られて全国へ発送されていく、、、まさしく「ものづくりの最前線」へ飛び込むことになったのです。

2.オフィスとは異なる「働き方」と「組織構造」のギャップ

植田工場へ異動して真っ先に感じたのはオフィスと工場における「組織の前提」そのものの違いでした。

まず感じたのは「働き方」の違いです。
名古屋オフィスではセールス、マーケティング、ECサイトの店長が中心に勤務をしている事と、社員数が多いため、当社の働き方である「WEEK40(コアタイムなしの完全フレックス制)」が浸透しており、各自が業務や生活に合わせて柔軟に勤務時間をコントロールしていました。

しかし、工場となると状況は一変します。

もちろん社員にはWEEK40が適用されますが、現場の製造を支えてくれているパート社員さんは「所定時間勤務」が基本です。
決められた時間内でチームで製造が進む事で生産性が上がる現場では朝9時から朝礼で、全体の共有事項を伝えるため、社員全員が自由に時間をずらして働くわけにはいきません。
「チーム全体で時間を合わせる規律」で動いていることを痛感しました。
とはいっても社員にはWEEK40を活用してほしいと感じたので、「現場の動きを理解し、お互いを尊重した上での利用」をオフィス勤務以上に意識して活用していこうと若手社員に話すようにしました。

もう一つ、大きなギャップは「社員とパートさんの比率」です。
セールス時代に植田工場やその他の工場へ行く機会も多くあり、理解しているつもりでしたが、「セールスとして工場へ行くこと」と「工場で働くこと」では感じ方が全く異なりました。
ざっくり感覚にはなるのですが、

  • オフィス  社員9:パート1
  • 工場   社員2:パート8

となっており、オフィスでは「社員同士で阿吽の呼吸で進める」ことが多かったのに対し、工場では圧倒的多数を占めるパートさんたちとどのようにコミュニケーションを取り、信頼関係を作っていくかが全てでした。

「これまでの自分の常識」をそのまま持ち込んでも通用しない。
自分と現場の常識を掛け合わせて新しい価値観として浸透させていくことが重要であると感じた瞬間でした。

3.画面の向こう側のリアルと、1つの指示の「重み」

次に感じたのは、現場の皆さんが「お客様からいただいたご注文を、納期通りに・間違いのない品質でお届けする」ということに強いプライドを持ち、日々業務に向き合っている姿でした。

セールス時代、オフィスでECサイトの店長業務を行っている際も、現場の皆様の姿勢に日々感謝と尊敬の気持ちを持っていました。

しかし、実際に現場に立つと、どんなに忙しくても作業に手を抜かず、且つキャパオーバーになりそうな時でも他の拠点のメンバーや出勤日ではないパートさんにヘルプを求めてでもやり抜くという「現場の熱量」を目の当たりにすることが出来ました。

また、日々の業務の中で、生産依頼を出した後に「お客様のご事情」や「こちらの確認ミス」による変更事項や指示内容に不備があり現場からの確認事項が発生することがあります。

オフィスにいた頃は「加工指示書の変更や不明事項をクリアにした上で製造業務担当への連絡」というのが業務上のフローでした。

しかし、現場では一つの案件に実に数多くのメンバーが関わっています。

そのため、指示が一つ変わるだけで、関わる全員へ確実に変更事項を伝えなければならず、不明点があればその場で生産がストップし、生産ラインを組み直さなければならないという「現場の裏側の苦労」。
理解はしていたのですが、実際に直面することでより深く痛感することになりました。

製造メンバーへの深い感謝と尊敬がより一層強まるのと同時に、

  • 生産依頼を回す前に不備や疑問点を絶対に無くした状態にすること
  • 万が一変更する必要が発生した場合は、より深くコミュニケーションを取り、 感謝の気持ちを伝えること

指示を出す側の重みを改めて認識した瞬間でした。

4. 課題だらけの現場で踏み出した、私が出来る事とは?

このように、「商品を納期通りに・間違いない品質でお届けする」を目的に日々業務にあたっている製造工場ですが、課題も多くあるなと感じることがありました。

その中で大きく課題に感じた事は「3S1Y」の徹底でした。

3S1Yとは

  • 3S=整理/整頓/清潔
  • 1Y=床置きの禁止

これは当社製造グループの共通認識の中の一つなのですが、日々私たちが注文を受けた案件をお届けするために製造に追われている中で、どうしてもこの意識が低くなってしまい、守られていない箇所が見受けられました。

特に植田工場は当時、製造部分と資材の在庫管理のための倉庫機能を兼ね備えていたのですが、資材がパレットに置かれておらずそのまま床置きされており、フォークリフトを動かす動線すら確保できず作業に一苦労している状況を目の当たりにしました。

異動当初の植田工場の倉庫部分

また、異動直後には近隣の住民の方から

  • 工場の雑草がお隣のお住まいの駐車場に侵入している
  • 協力企業様の駐車マナー

について、かなりのお叱りを受けたこともありました。

日々一生懸命業務にあたっている若手社員はどうしても視野が狭くなり、周囲の環境やマナーといった部分にまで
手が回っていなかったと感じました。

そこで、
「製造経験のない自分だからこそ、【現場の当たり前】を客観的に見て切り込み、環境を整える役割が担えるのではないか」と考え、以下の行動を掲げて実践していきました。

  • なぜ3S1Yが必要なのかを伝え、積極的に倉庫の整理整頓を行う
  • 仕事をさせてもらえる近隣の方にも誇れる工場でいられるように挨拶や工場周辺の清掃を行う

行動を続けていくうちに少しずつ現場の意識も変わり、倉庫では床置きはほぼゼロになり、お叱りを受けた住民の方とも
笑顔で挨拶を交わせるようになりました。

※このお叱りを受けた経験は自分自身にも大きく影響を与え、週1の朝に工場周辺の清掃を行うようになり、現場や対峙している相手と目線を合わせる大切さも学ぶ貴重な気づきとなっています。

改善後 ラックに収まっていない箇所はパレットに載せられていつでもリフトで動かせる状態に!!

自分のキャリアで培った「客観的な視点」と「対人スキル」が、現場の課題解決に直接つながった瞬間でした。

こうして少しずつ「現場を知る店長」として受け入れられてきたのではと実感し始めた頃、
取締役より。。。

「今度、缶と印刷事業の製造をメインにした新しい工場を立ち上げるから」と告げられ、いよいよ現在の自分の状況(施設長)に近づいて来ます。

次回【後編】では工場の立ち上げと現場とECの両方を知る店長として辿り着いたキャリアについてお話ししたいと思います。

前編はこちら🔽

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