― 「運」は待つものではなく、自分でつくるもの。
前編では、私自身の営業人生を振り返りながら、「営業は運だ」という考えにたどり着くまでの話をしました。
車の営業では2週間で挫折し、ルート営業では感謝を学び、配置薬ではクロージングの重要性を知り、飛び込み営業では人生を変える経験をしました。
そして今でも、私は変わらず思っています。
営業は運です。
ただし、その運は偶然ではありません。
自分で引き寄せることのできる運です。
今回は、その理由をお話ししたいと思います。

目次
- 営業は「量」で景色が変わる
- 行動には「情報」という成果がある
- 営業は確率論だと思っています
- 「10回やれば1回成功する」の本当の意味
- それでも、最後は「運」がある
- BeBlockが考える「運をつくる仕組み」
- 私が最後に信じていること
- 運は、行動した人だけが出会える偶然
営業は「量」で景色が変わる
営業を始めた頃、私はこんなことを考えた時期がありました。
「今日は車屋さんだけを回ってみよう。」
理由は単純です。
車屋さんなら販促物を使ってくれると思ったからです。
朝から夕方まで約20件。
結果は……
20件すべて断られました。
最初は落ち込みました。
でも、帰り道にあることに気付きました。
「これは自分が悪いんじゃない。」
車の販売店には、本社支給の販促物があり、地域の広告代理店との付き合いもある。
つまり、私がどれだけ頑張っても入り込めない市場だったのです。
もし、その日に車屋さんを3件だけ回って、残りはバラバラの業種を訪問していたら、この事実に気付くまで何週間もかかっていたと思います。
でも20件まとめて回ったことで、
「この市場は違う。」
という答えを、たった一日で手に入れることができました。
失敗したように見えて、
実は一番効率の良い一日だったのです。

行動には「成功」だけではなく、「情報」という成果がある
私は今でもよく言います。
「行動すると、成功するか、学ぶかのどちらかです。」
失敗という言葉は、あまり好きではありません。
なぜなら、失敗にも必ず価値があるからです。
営業に行って断られた。
企画が通らなかった。
プレゼンで負けた。
これだけを見ると失敗です。
でも、その理由が分かれば、次から同じ失敗をしなくて済みます。
つまり、
経験とは、未来の成功確率を上げるためのデータなんです。
だから私は、量をこなすことを大切にしています。

営業は確率論だと思っています
ここからが、私が一番伝えたいことです。
少しだけ、サイコロを思い浮かべてみてください。
1回振って「1」が出る確率は6分の1です。
では2回目はどうでしょう。
やはり6分の1です。
毎回、確率は変わりません。
でも、
「一度も1が出ない確率」は、挑戦するたびに減っていきます。
例えば、
- 6回振れば約66%
- 10回で約84%
- 15回で約94%
- 20回では約97%
の確率で、少なくとも一度は「1」が出ます。
営業もこれとよく似ています。
もちろん、営業はサイコロほど単純ではありません。
提案力や、ヒアリング力、信頼関係など、さまざまな要素があります。
それでも私は、
「打席に立ち続ける人ほど、成功する確率は上がる。」
という考えは、営業でも変わらないと思っています。
野球でも、一度もバッターボックスに立たなければ、ホームランは絶対に打てません。
営業も同じです。会いに行かなければ、契約は生まれません。

「10回やれば1回成功する」の本当の意味
昔、ある経営者の方がこんな話をされていました。
「10回やれば、1回は成功する。」
この言葉だけ聞くと、
「じゃあ、とにかく数をこなせばいい。」
そう思うかもしれません。
でも、本当の意味は違います。
10回、同じことを繰り返すという話ではありません。
1回失敗したら、
「なぜ断られたのか。」
を考える。
2回目は少し変えてみる。
また結果を見る。
改善する。
また挑戦する。
この繰り返しです。
だから、
回数を重ねることよりも、改善を重ねることが大切。
そして、その改善を続けるためには、やはり行動しなければ始まりません。
行動しなければ、改善材料も手に入りません。

それでも、最後は「運」がある
ここまで読むと、
「結局、営業は努力じゃないですか。」
そう思われるかもしれません。
もちろん努力は必要です。
でも、私はやっぱり最後は運もあると思っています。
例えば、
飛び込み営業に行った日に、
「ちょうど新しい販促を考えていたんだ。」
と言われることがあります。
「今まさに相談しようと思っていた。」
そんな偶然もあります。
これは実力ではありません。
タイミングです。
でも、そのタイミングは、
行かなかった人には訪れません。
家で待っていても、その偶然には出会えない。
だから私は、
運とは、行動した人だけが出会える偶然だと思っています。
BeBlockがやっていることも、運を仕組みにしている
私はBeBlockの仕組みを見ていて、とても面白いと感じることがあります。
それが「送客」という考え方です。
興味を持ってくださったお客様と出会える仕組みをつくる。
必要としている方へ情報を届ける。
これは偶然を待つのではなく、
運が起こりやすい環境をつくっているということです。
営業だけではありません。
企画も、採用も、ECも、マーケティングも同じです。
「運が良かったね。」
で終わらせず、
「運が起こる仕組み」を考える。
これがBeBlockらしさなのかもしれません。

私が最後に信じていること
最後に、もう一つだけ。
これは少し精神論かもしれません。
私は、
感謝できる人のところには、良いご縁が集まる。
そう信じています。
人を大切にする。
約束を守る。
困っている人がいたら助ける。
仕事を楽しむ。
そういう積み重ねが、巡り巡って、いつか自分に返ってくる。
もちろん、すぐには返ってきません。
でも、20年間仕事をしてきて、
「なんでこんな良い話が自分に来たんだろう。」
そんな出来事は、何度もありました。
私は、それも運だと思っています。
営業とは運である。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
私は20年間営業をしてきて、一つだけ確信していることがあります。
営業は、才能だけで決まる仕事ではありません。
もちろん、話すことが上手な人もいます。
提案力が高い人もいます。
人を惹きつける魅力を持った人もいます。
でも、それ以上に大切なのは、
行動し続けること。
会いに行くこと。
挑戦すること。
改善すること。
そして、人への感謝を忘れないこと。
その積み重ねが、少しずつ未来を変えていきます。
営業をしていると、不思議な出来事がたくさんあります。
「ちょうど探していた。」
「今まさに相談しようと思っていた。」
「このタイミングで来てくれて助かった。」
そんな偶然に、何度も出会ってきました。
でも今なら分かります。
それは待っていて起きた奇跡ではありません。
動いたから出会えた偶然だったのです。
だから私は、営業とは運だと思っています。
ただし、その運は空から降ってくるものではありません。
自分で種をまき、自分で育て、そして行動した先で出会うものです。

最後に、私が大好きなMr.Childrenの『彩』という曲の歌詞をご紹介します。
なんてことのない作業が この世界を回り回って
何処の誰かも知らない人の笑い声を作ってゆく
この歌詞を初めて聴いたとき、私は仕事の本質を教えてもらった気がしました。
私たちが毎日積み重ねている仕事は、決して派手ではありません。
営業も、企画も、デザインも、製造も、発送も。
その一つひとつが、どこかで誰かの笑顔につながっています。
だから今日も、目の前の仕事に真剣に向き合う。
その積み重ねが、誰かを喜ばせ、また新しいご縁を生み、未来の自分へ返ってくる。
私はそう信じています。
運とは、行動した人だけが出会える偶然です。