やること(やりたい)ことが多すぎる問題

最近のセールスやクリエイティブ社員の残業時間が増加傾向です。それだけお客様案件の対応で忙しい状況が続いています。土日にもPOP-UPイベントがあるので、仕事の種類も幅広くなっています。勤務時間が長くなってしまっている状況に、どんな対応が出来るか考え続けています。
棚卸ししてみると、単純にやらなければいけないことが多いという現状があると思います。背景には、仕事がどんどん複雑化・高度化していることが背景にあり、自社工場や協力会社へ指示する内容が多くなっているのと、さらに確認事項も多いのだと思います。また、お客様から要求されることも多くなっていて、対価に見合わない対応の過剰品質が起こっているかもしれません。
さらに社内ではミーティングも多い。オフィスを歩いているとオンラインミーティングを多くの人がしています。こうして時間が溶けていき、やることが先送りになり残業になってしまう。こんな日もあるのだと思います。
私個人の場合で言うと、仕事でやらなければいけないタスクは結構多い方だと思いますが、やりたいことの方が多すぎて常にモヤモヤしています。仕事面でいえば、新規事業の構想をもっと考えたいし、AIの勉強もしたい。最新のマーケティング手法も学びたいし、経営者としての勉強もしたい。プライベートで言えば、ゴルフ(練習含む)、筋トレ、読書、英語学習、ランニングは、日常生活に組み込まれているので、余白がなさすぎるのが私個人の課題です。妻からは、あれもこれもやりすぎっていつも言われています。
木こりのジレンマ

木こりのジレンマについては、以前ニュースレターでも書きましたが、はじめての人もいるかもしれないので改めて共有します。木こりのジレンマとは、イソップ寓話にある「木こりと旅人」という作品の中に出てくる話です。以下に引用します。
ある日の朝、旅人は山の中を歩いていました。
奥深い森の中、汗を流しながら一生懸命に木を伐っている木こりを見かけました。
そして夕方、同じ道を戻ってみると・・・、朝と同じ場所で、玉の汗をかきながら一生懸命木を伐り続けているきこりがいました。
でも、あんまり作業は進んでいないようでした。
旅人は足を止めてよくよく見ると、きこりが使っている斧の刃は、ボロボロでした。
そこで、きこりに声をかけました。
旅人:「きこりさん、精がでますなぁ。でもあんまり作業は進んでないみたいですね、一旦手を止めて、斧の刃を研いだらどうですか?」きこり:「旅人さんよ、なに言ってるんだよ、刃を研ぐ時間なんておいらには無いんだよ、木を伐るのが忙しくてさ・・・。」
引用:一般社団法人日本経営コーチ協会
目の前の業務に忙殺されて自身の成長のための時間やメタ認知するための時間を使えないことの例え話としてビジネスでもよく語られます。
どうでしょうか。誰でも一度は、木こりになったことはありませんか。
「何をしないか」を決める

私にも木こりを経験したことがあります。創業して5年ぐらいたった2007年ごろ、売上が3億でした。社員が20名だったと思います。私のガラケーは朝からお客様からの電話で鳴り止まず、社長自ら顧客担当を持ち、受注から製造補佐、納品まで行っていました。その頃は、自分で数字を作らないと会社が回っていかない状態で、これでは限界があるなと思っていました。
いろんな本を読み漁って至った結論は、プレーイングマネージャーから脱却でした。社長としての顧客対応をやめ、本来果たすべき仕事へシフトしようと考えました。
言い換えれば、「社長が営業担当をしない」ことを決めたのです。実はこの決断にはかなりの勇気がいりました。なぜなら、お客様から直接言われたのは、松村に依頼しているから社員が担当者では困るというのです。もちろん、わかっていて、社員が担当すればそのときの会社のレベルからすると、売上は下がるかもしれないと思っていました。それでも、自分がずっと営業担当としてかけずり回っていては未来は明るくないと思い、顧客担当を外れることに決めました。
案の定、会社の売上は下がりました。それでも翌期には私が営業しなくても売上は増えていきました。
目先の仕事だけ考えると、社長が営業担当をして顧客を広げ、売上は上がったかもしれませんが、いずれ限界が来ます。今思えば、あの時点でプレーイングマネージャーから脱却できたのはターニングポイントだったと思っています。
木こりのジレンマの話に戻ると、木こりの作業を止めて、刃を研ぐことにシフトしたのです。
BeBlockスタンダードの3つ目に、「そもそもから考える」という考え方があります。そもそもから考えた場合は、自分は木を切る役割ではなく、刃を研ぎ、チームを作るのが自分の役割だと気づいたのです。
AIを使おう
残業時間が増加傾向にある人は、そもそもから考えて、その仕事の目的を深掘りしてみましょう。方法を変えたり、お客様に交渉することで劇的に楽になって効率が上がるかもしれません。
特別対応が必要ならば、ちゃんと対価を得ているか、利益が出る構造になっているか、一旦立ち止まって考えることも必要です。
AIの劇的な進化で、私たちの仕事は相当効率化できるようになりました。この作業をAIに代替できないか、考えることから始めてぜひチャレンジしてみて欲しいです。そのチャレンジを応援するし、自分でできなければAIに詳しい社員のサポートができるような環境を構築していきます。
AIに自分の仕事が奪われるのが怖いと思うかもしれないけど、大丈夫です。人しか出来ないことはBeBlockには山ほどあります。AIで人員削減できるというけど、BeBlockは、AIと協働していくことを選択します。それにしても、AIの進化が早すぎます。AIがAIのサービスをリリースしていくから、異次元のスピードです。
便利な時代ではあるけれど、着いていくのに必死で大変な時代でもあると思っています。