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ないなら作れ!の精神

ないなら作れ!の精神

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こんにちは!BeBlockで取締役をやらせていただいています大倉です。
絶賛子育て世代の43歳。目まぐるしいスピードで過ぎ去っていく日々の中で、
あれも、これも、勉強だなぁって毎日感じながら生きています。
このオウンドメディアで私が日々感じていることを発信していければなと思います。
よろしくお願いいたします。

胸に刻まれている、あの言葉

私は長年、BeBlockで製造の現場に身を置いてきました。印刷加工という分野です。大型インクジェットのインクの匂いや、紙を捌く時の紙の感触、断裁機が刻む規則正しいビート、相棒のオルファのカッター。それが私の日常でした。多くの経験を積み、さまざまなトラブルを乗り越えてきたつもりですが、今でも私の心の中にドーンと居座り、ふとしたときに思い出す言葉があります。

「ないなら、作れ。」

正確な記憶は定かではないですが、もう10年近く前にお世話になった外部講師の方のセミナーで聞いた言葉だったと思います。この「ないなら作れ。」はものづくりの会社さんの現場のもので、日々改善を繰り返す強い現場には、「理想の道具や設備がないなら、自分たちで作っちゃおう」という風土があるというお話でした。当時の私には胸に強く刺さって、「だよね。」(にんまり)となぜか嬉しくなった記憶があります。きっと作ることが好きな私は直感的にワクワクしたんだと思います。それ以来、私の「ものづくり観」、「仕事観」に大きく影響してると思っています。

製造現場の「自給自足」

大判のオリジナル作業台 2011年製作

製造工場の現場というのは、常に効率と改善の戦場です。戦場というと言い過ぎかもしれませんが、1分という時間や、1歩という何気ない行動にこだわることで、生産結果が変わってくるんです。少しの差でもロットが多くなり量が多くなるとこの差がはっきりとでてきます。まさに「工夫をもって品質と納期を守る戦いの戦場」だと思ってます。

一つのムダをいかに排除できるか?を考えていくときや、新しい製品を作るラインが立ち上がるとき、また、既存の工程をより良いものに改善しようとするとき、私たちはよく壁にぶつかります。 「ここにちょうどいい角度の固定棚があればいいのに」 「この隙間に収まる、小さな搬送用の台車がほしい」「ここに取り出しやすく見やすい在庫棚がほしい」

カタログをめくっても、ネットで検索しても、私たちが求めている「あと数ミリ、あと少しの傾き」を満たしてくれる既製品は見つかりません。メーカーに特注すれば、莫大な見積もりと数ヶ月の納期返答。そんなときに私の脳裏にはあの言葉。「ないなら作れ!」なのです。

まずは頭の中の設計図を紙に落とし込んでイメージを沸かしていきます。できたら材料や作り方の情報収集をAIやネットで行います。同じ人間がつくる製品、やってやれないことはないと思って行動します。この行動を分析すると、「既製の機械や道具に自分たちの作業を合わせるのではなく、自分たちの作業に合わせて、機械や道具を自らの手で生み出していく」ということになります。 そうして完成した「自作の道具」がカチっと現場にハマって、作業効率が劇的に向上したとき、何物にも代えがたい喜びが生まれるのです。

新しいキャンバス

この現場で培った精神は、工場の外でも生かされる機会がありました。今期、名古屋オフィスの移転&改装を行う機会に恵まれたときのことです。まさに今週がOPENです。

普通なら、オフィス家具のカタログを開き、デスクや棚、備品をまとめて発注するのが一般的です。予算を伝えれば、業者さんがそれなりの空間を整えてくれる。しかし、設計を進めていくにつれて私の心は踊っていました。「これは、絶好の『ものづくり』のチャンスではないか」って。

既製の家具を買うのは簡単ですし、オフィスの寸法に完璧に合うものは少ないですが「ここに数センチの無駄な隙間ができるな」「このデザインはいいけれど、値段が高すぎる」といった妥協が必ず生まれます。

そこで私は、ここでも「ないなら作れ!」を敢行しました。ホームセンターで木材を買い出し、工場の工具を駆使して、オフィス家具の自作に乗り出したのです。前々から家具職人に憧れもありました(笑)

やってみると、これが驚くほどのメリットばかりで。 まず、部屋のレイアウトに「ぴったり」収まるデスクや棚ができる。空間に無駄が生まれない。そして、驚くほど「安い」。ブランド家具の数分の一の費用で、頑丈な家具が手に入る。さらに、余った端材で小さな小物入れやサインボードを作るなど、材料を使い切るため非常に「エコ」。もし使い古したら、再度削ってアップサイクルもできます。既存のホワイトボードも黒く塗り直し、いい雰囲気がでています。

何より大きかったのは、それが最高に「たのしい」ということです。職場の仲間たちと一緒にペンキを塗り、ネジを締めながら、「ああでもない、こうでもない」と空間を作り上げていく時間そのものが、最高のチームビルディングになっていました。協力いただいたメンバー、本当にありがとう。

世界を自分に合わせて創って造る。

「ないなら作れ!」という精神は、単に「物を手作りする」ということだけでなく、「与えられた選択肢の中から妥協して選ぶのをやめて、理想の環境を自分の手でクリエイトする」という主体的な姿勢になるんじゃないかと思います。

世の中には便利な既製品がたくさんあります。ボタン一つで明日には物が届く時代ですし。これって、私たちは「買う」という思考停止に陥りがちになるんじゃないかと思うんです。でも、不便さを嘆く前に、あるいは妥協して買う前に、一度立ち止まって考えてみてほしいんです。「これは、自分で作れないだろうか?」って。

私は「創造」という言葉が好きです。既製品に自分を合わせるのではなく、世界を自分に合わせて作り変えていく。製造に携わってきた私の胸にあるこの「ないなら作れ!の精神」が、これからも私の手と頭を動かし、新しい価値を「創って造って」いければと思います。

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