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香港・深圳出張雑感

香港・深圳出張雑感

先週に4日間、香港経由で深圳に出張してきました。2025年12月に深圳に現地法人を設立しました。タイミングがなかなかなくて、やっと現地訪問することができました。
深圳の現地法人は、深圳の空港に近いのですが、私の住んでいる名古屋(中部国際空港)からは直行便がないため、お隣の香港経由で行きました。
このルートで深圳に行ったのは、10年前の2016年です。当時は、移動の手配や視察先のアポまで自分でやっていましたが今は、現地法人があって中国人社員が現地ですべて手配してくれるので、ストレスなく出張できました。
今回は、この出張で感じたことをまとめていきます。それでは行ってみましょう。

Index目次

2016年以来の深圳

10年前の2016年にアクリルグッズの達人をリリースしました。それまで大判プリントの達人のいち商品として、「アクリルキーホルダー」を売っていて、これが結構な量が売れるようになったので、アクリルグッズの専門サイトを立ち上げました。

すぐに課題になったのは、生産キャパの問題です。当時は、UVインクジェットプリンターは自社で1台、協力会社で1台しかなく、量の多い案件の見積もりがくると、キャパ問題で対応できないというのが課題でした。2016年は、アクリルキーホルダー500個でも納期的に社内では生産できずにいました。

そこで、大ロットは中国生産して対応しようと考えて、深圳から中国の協力会社を探す出張にでかけたのです。そこからは、滑って転んで、中国生産の難しさを痛感するわけですが、2019年に中国人社員が入社してからは、一気に好転していきました。

そりゃ、中国人同士で交渉した方がはるかにビジネスは進みます。

深圳という街

深圳の自動運転タクシーに乗りました。価格は普通のタクシーの1/3ですが、目的地には1.5倍の時間がかかりました。安全運転すぎて、クラクションがんがん鳴らされてました。

深圳の人口は、2025年時点で約1800万人。平均年齢が32歳という、驚異的に若い人が多い街です。ちなみに65歳以上の人口比率は10%未満でショッピングモールは、若者だらけで日本とは全く違う光景でした。

街の大きさは、ほぼ東京都と同じぐらいの大きさです。東京の人口は約1400万人なので、東京の約1.3倍多く、日本人は、約5000人ぐらいしか住んでいません。

深圳は、中国のシリコンバレーと言われていて、部品調達から試作、量産までを驚異的な速度で完結できる圧倒的な「ものづくりエコシステム」が特徴です。

私も持っているドローンメーカーのDJI、Wechatのテンセント、スマホのファーウエイ、電気自動車のBYDなどが深圳に本社を構えています。

今では、AIやロボット、自動運転などの開発では、アメリカのシリコンバレーと並ぶ世界トップの都市です。自動運転のタクシーにも今回、乗ってきました。

そこに、BeBlockの深圳のオフィスがあります。新卒で入社4年目の男性社員と同期である中国人男性社員、現地採用した中国人女性社員の3名体制です。

協力会社は深圳の隣の街に集中していて、車で1時間ぐらいかかります。東京で言うと、都内にオフィスがあって、工場が埼玉の川越ぐらいの感覚です。

深圳チームの役割

深圳メンバーとお世話になっている協力会社の皆様(むっちゃ飲みます)

深圳チームの大事な役割として、日本法人のBeBlockから依頼するグッズ製造における品質コントロールです。これまで日本に到着してから不良が発覚して再生産することもありましたが、今では、案件によりますが、深圳の現地社員が現場で品質チェックをしています。

これは、日本側からすると、安心感は一気に上がったのと、お客様も安心していただけるので弊社の強みになっています。日本は世界一品質に厳しい国だと実感していますが、日本の要求品質についてきていただける協力会社があることは、ほんとにありがたいことです。

品質コントロールだけでは、深圳の高い家賃と人件費をカバーできないので、新たに仕事を創ることが必要です。深圳に会社があるといっても、我々は外資系の企業になるので、すぐにローカル企業との取引をするのも難しいのが現状です。

実際、中国国内の商慣習にもまだ慣れていないので、中国にある日系企業や、日本の会社が主なターゲットになります。そんな現状が、現地に行ってよく見えてきました。

深圳メンバーは、社会人経験が3年の若手です。深圳駐在の日系企業の中では、ダントツに若いらしいです。その若いメンバーに深圳を託しました。今は、不安しかないと思いますが、若さはパワーであり、20代はボーナスタイムです。たくさん経験して欲しいと思っています。

日本からもしっかりサポートしていきます。

中国といえば、白酒(左側)と紹興酒(右側)。白酒はアルコール度数55%でした。

円安元高

10年前と比べると、人民元ベースでは為替だけで約1.5倍のコストになっています。さらに資材価格や人件費、物流費などの上昇を加味すると、実際の原価感覚は2倍以上になっています。

今日現在の為替相場は、1ドル163円で円安傾向がとまりません。中国人民元では、1元24円です。10年前は、1ドル108円、1元16円だったので、元ベースでいうと、単純に原価は1.5倍上がる計算です。ここに資材の高騰と物価上昇があるので、感覚値でいうと10年前の2倍以上になっています。

以前は、中国で作る=安い。という構図が、今や日本で作った方が安いという現実があります。また、中国生産=品質が悪いという印象があるかもしれませんが、BeBlockの協力会社の品質管理は、日本以上に厳しく管理されています。とてもありがたいことだと強く感じました。

これまでは、量の多いものを安くつくれる中国生産という時代でしたが、今は違います。こうした構造から日本国内の物価があがるわけですが、これに嘆いていても仕方ありません。これは私たちではコントロール不能の領域です。

円安元高がこれからも続くと想定して、日本法人のBeBlockと深圳の現地法人、中国の協力会社がWin-Win-Winになれる環境を構築していければと思います。

最終日は香港でした

香港のショッピングセンター。カプセルトイは、50香港ドル。約1030円でした。日本の2倍ですね。キャッシュレス仕様になっていました。

香港は、たしか2019年に来たのが最後なので7年ぶりの訪問です。日本とアジア諸国でお世話になっているアニメグッズのショップを訪問してきました。たまたま、鬼滅の刃の主題歌を歌っているLisaさんがライブイベントで来られるということで、すごい人に賑わっていました。

店内のグッズは日本で人気のタイトルもあれば、中国IPのグッズもありました。アニメをはじめとした日本のエンタメは、アジアでも大人気です。この領域で、タイ法人と中国法人が日本法人と連携しあいながら、アジアでもビジネス展開ができるように改めて頑張ろうと思いました。

最後に、香港のタクシーの運転手にガソリンの価格を聞いたら1リットル630円だと言ってました。これに比べたらはるかに日本は安く、食べ物も安く、住みやすい国です。

海外へ行くたびに、日本の良さを再認識する一方で、世界の変化のスピードも強く感じます。

大切なのは、その変化を悲観することではなく、現地に足を運び、自分の目で見て、自分たちの仕事にどう生かすかを考え続けることだと思っています。

日本法人、タイ法人、そして深圳法人。それぞれの強みを生かしながら、アジアで存在感のあるBeBlockを目指して、これからも挑戦を続けていきます。

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