新商品開発での心構え
みやび
これまで様々な商品をリリースしてきたかと思います。
まずは、新商品を開発する上で気をつけていることを教えてください。
宇佐木
私は
・お客さんに喜んでもらえるか、かわいいと感じてもらえるか
・データ、テンプレート、入稿方法等が複雑すぎないか
を意識しています。
みやび
燕さんはどうですか?
燕
私は
・商品として問題なく機能するか
・仕組みに漏れがないか
等を意識しています。
みやび
おふたりの項目基準をクリアしたものが発売までたどり着くわけですね!
望み薄な商品化への挑戦
みやび
ここからは水面アクスタ開発の裏側について燕さんに詳しく聞いていきます。
はじめに、開発が決まった当時の第一印象を教えてください。
燕
正直、初めは商品化は難しいのではないかと思っていました。笑
というのも、この水面アクリルは場所によって板の厚さが異なるからです。
通常アクリルスタンドというのは、深く差し込むほどきつくなる差し込みツメの構造と板の厚みによって自立するよう安定性を持たせています。

場所によって厚さが異なると、同じ方法で安定して自立させることがどうしても難しいため、自立の仕組み自体から見直す必要がありました。
みやび
アクリルスタンドでは板の厚みは重要なポイントなんですね。
板の見た目についての印象はどうでしたか?
燕
キラキラしていてとってもかわいいなと思いました!
夏のリリースに向けて準備していたので、時期的にもぴったりだなと思いました。

みやび
私も同感でした!
現場の皆さんにもかなり評判でしたね!
水面アクスタ開発での試行錯誤の日々
みやび
開発の中で、一番大変だったのはどのような局面でしたか。
燕
やはり台座穴と差し込みツメの調整ですね。
今までの商品開発で1、2を争うほど大変でした、、
みやび
どのようにして商品化にこぎつけたか、教えてください。
燕
大きく下記の3つのプロセスに分けて検証しました。
①カットの場所 ②データの形 ③レーザーの加工機の数値
水面アクリルは最大5mm厚なので、まずはシンプルに台座の差込口の幅を5mmに変更しました。
もちろんそれだけではうまくいかず、差込がゆるく、とっかかりを感じられませんでした。
次は、オーロラアクリルスタンドのデータで検証しました。
みやび
通常のアクスタとオーロラアクスタではデータが違うのですか?
燕
はい。オーロラアクリルは板の製法の違いによりロットによって板の厚みにわずかに差があります。
厚みに差が出ても差し込めるようなデータにしていたので、オーロラアクスタのデータで検証してみました。
みやび
であれば少し希望が持てそうですね、!
燕
それが、カットする場所によって差し込めたり差し込めなかったりといった結果になりました。
みやび
板の右側でカットしたものは差し込めるけど、左側は差し込めない、といった状態ということでしょうか?
燕
そうですね。
カット前の板が反っていたり、機械ごとの個性によるものである可能性もあるため、その点も視野に入れてどの部分でカットしたものが差し込めて、どの部分が差し込めなかったかデータ収集したり、データの向きを変えてカットしてみたりと原因解明につながるような傾向を探しましたが、ここでは判明しませんでした。

みやび
そうなると次はデータの調整でしょうか?
燕
はい。
通常のアクスタは差込ツメが先端にかけてわずかに幅が細くなっているのですが、それを直角にしてみました!


差し込んだ時の摩擦を増やして安定性を高めようという試みです。
みやび
結果はどうでしたか?
燕
改善の兆しは見えましたが、まだはまらないものもある状態でした。
そこからは差し込みツメの角度、幅、長さを0.01〜0.001mm単位での調整を繰り返しました。
みやび
0.001mmですか、、!!
根気のいる作業ですね。
燕
最後に、レーザー加工機でのカットスピード、パワーの調整も行いました。
ここでもさまざまな数値や環境で検証を繰り返し、 ついに水面アクリルスタンドが完成しました!
みやび
おめでとうございます!
どのくらいの期間検証をしたのですか?
燕
約2ヶ月ですね!
みやび
2か月ですか、!?本当にお疲れ様です!!
完成後の達成感
みやび
完成後の気持ちはいかがでしたか?
燕
本当にできたんだ!という達成感と解放感、あとは発売後に差し込み不良が起きないかという不安もありました。
ただ、原因を推測して試行錯誤しながら正解にたどり着けた時が気持ち良くて、この瞬間が好きです!
粘り強い検証が実を結んだ瞬間
みやび
発売後の様子はいかがですか?
燕
発売から約1年たっておりますが、差し込み不良等の大きな不備も無く、ご注文もコンスタントにいただいているので、頑張ったかいがあったなと思っています♪
宇佐木
燕さんのおっしゃる通り、安定して受注いただいております!
また、今後水面と同じように板の厚みによる懸念がある商品に今回のノウハウが活かせるという点も嬉しいポイントかなと思います。
まとめ
0.001mm単位の気の遠くなるような調整の裏には、燕さんたちの「かわいい新商品を届けたい!」という熱いこだわりと、粘り強い挑戦がありました。
この水面アクスタの開発で得た大切なノウハウは、これから登場するBeBlockの新しいグッズたちにもきっと受け継がれていくはずです。
次はどんなワクワクする商品が生まれるのか、ぜひ楽しみにしていてください!